【叢生(デコボコ) 6〜12歳頃】 スマイル博士のちょっといい歯の話N
どのような歯並びに対して、
いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その7
<その四> 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ
〜叢生(デコボコ)〜
叢生(デコボコ)があり(図1)、来院のタイミングが遅く
十二号で紹介させていただきましたSPEを装着する時間がない場合で
成長が残っている場合には急速拡大装置(RPE)を用います(図2)。
成長が残っているかどうかの判断は、手のX線写真(手根骨)で判断致します。
思春期成長の最中であれば、装置の効果はかなりあります。
この装置の特徴はかなり違和感がありますが、短期に上顎骨を拡大致しますので
図3のように中切歯(真中の前歯)の間に隙間ができるくらい拡大できます。
その結果鼻の通りも良くなる事が多いです。
真中の隙間は自然放置でも、きれいに隙間が閉じてくるので問題はありません(図4)。
この患者様は、成長発育中に上顎を広げる事ができたため
犬歯が並びきらない程のデコボコがあるにもかかわらず
歯を抜かずに矯正治療を終える事ができました。
(図1)叢生(デコボコ)
(図2)急速拡大装置
(図3)図1の拡大後
(図4)図3の2ケ月後
(図5)同症例の矯正治療終了後