【上顎前突(出っ歯) 6〜12歳頃】 スマイル博士のちょっといい歯の話L
どのような歯並びに対して、
いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その5
<その四> 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ
〜上顎前突(出っ歯)〜
長年指吸いダコができるほどおしゃぶりを続けたり
鼻で呼吸ができないと上顎前突(出っ歯)になってしまいます(図1)。
指しゃぶりはハビットガードなどの装置を使って
強制的に止めさせることもできますが、お子様にとって精神的な負担になり
ストレスが増加してしまう可能性があるためお薦めできません。
それよりも、お父さん、お母さんがお子様と一緒にいる時間を多くとり
たくさん愛情を感じさせてあげることが大切だと思います。また、お子様が喜ぶような事や
熱中できることに時間を費やしてみるのも良いでしょう。そうすることで、指しゃぶりが治ることもあります。
それでも上顎前突になってしまった場合は、上顎を広げる装置(SPE)を装着します(図2)。
前回ご紹介した装置との違いは、前歯のところにワイヤーがある点です。
装置が側方に拡大されることによって、ワイヤーが後方に引っ張られます。
その力で前歯を後ろに入れていくという方法になります。
(図1)上顎前突(治療前)【出っ歯】
(図2)上顎を広げる装置(SPE)
(図3) 図1の上顎拡大後
上顎が拡大できたら、
徐々に歯並びを整えてゆきます。