歯科矯正のスペシャリスト「大手グリーン歯科」福井駅前

乳歯と幼若永久歯の特徴及び治療

乳歯

「乳臼歯」

虫歯により歯牙が崩壊することにより、「食物がうまく食べれない」という現象が起こってきます。これにより、通常行われるはずの摂食嚥下の発達に大なり小なり不都合が生じてくる事があります。これは、もう口腔内だけの問題ではなく全身の発育環境にも影響が出てきてしまいます。

 

「乳前歯」

一番最初に生えてくる乳前歯は、食べ物の硬さを感知したり
一口で食べられる食物の量だけ識別したりと
摂食嚥下機能の発達において大きな役割を果たしています。

 

「永久歯への影響」

大きな虫歯そして根尖病巣(歯の根っこの先にウミが溜まる)が出来る事により
後継永久歯の色や形態そして歯質などに影響が出現する可能性があります。
また乳臼歯が早期に脱落してしまったり、虫歯などで歯の大きさが小さくなった場合、
永久歯が生えてくるべき場所が狭くなり、結果的に顎に歯がきれいにそろわない叢生状態になる事があります。

 

 

治療

「乳歯は、はえ変わるからいいでしょ。」ではなく、
「健全な永久歯と永久歯列を獲得するまで成長にあわせて環境を維持する」という考えが必要です。
当院では、上記のような特徴を保護者に御説明した上で、最善の治療方法を御提案するよう心がけております。

 

幼若永久歯

幼若永久歯とは、生えてきたばかりの永久歯のことです。
歯質、形態共に虫歯に対する抵抗性は低く、6才臼歯においては、
10才位までに約8割の子供が虫歯にしてしまうと言われています。

 

言い換えれば、10才位まで健全な状態に保つ事が出来ればそれ以後は、
比較的虫歯になりにくい歯になるということなのです。
では幼若永久歯と、普通の永久歯ではどこが違うのでしょうか?

 

歯質

通常歯は、崩出後より口腔内に取り込まれる物質等を吸収し、虫歯に強い歯質をつくっていきます。
この時期よく「フッ素を塗布しましょう。」というフレーズをよく目にすると思います。

 

では、なぜフッ素なのでしょうか?フッ素は歯質を構成するhydroxyapatite(ハイドロキシアパタイト)の
OH基(水酸基)と化学的置換を行う事により虫歯に強いfluor-apatite(フルオロアパタイト)を作り出します。
歯牙が崩出後1〜2年位は、非常にフッ素を取り込みやすく年数をおうごとに取り込みにくくなっていきます。
ですからこの時期は虫歯になりやすい反面歯質を強化するのに最適な時期でもあるのです。

 

形態

まず、生えてきたばかりの歯の頭を見てみましょう。
溝が非常に複雑で深いことがお分かりになるかと思います。この場合いくら丁寧に磨いても、
毛先が溝の底まで届かないことがよくあります。

 

6才という年齢を考えるとまだ自分で完全にブラッシングをコントロールできる年齢でもなく、
虫歯になりやすい食品を好んで食べる時期でもあります。

 

ですから当院では、「虫歯を治す」のではなく「虫歯を予防する」と言う目的で、
シーラントなどの予防処置についても積極的に取り入れております。

page top